今後のライブスケジュールと雑感

この10年近く、ロックバンド「カエル」から始まり、「カエル(弾き語り)」として1人での弾き語り、アコギのロックバンド「kaeru」、「ウィンキー2000」としてのバンド活動と、ずっとライブ活動を続けてきました。
ここ最近は「さみー2000」名義で、1人での弾き語り活動をメインにライブを続けてきましたが、この3月末をもちまして、一旦、ライブ活動を中止したいと思っています。
これまでも、半年くらいライブをしない時期はあったと思うのですが、今回はそれ以上の期間の中止になると考えています。

この1年くらいは、自分自身が暮らしのなかで何を認識して、過去や未来にどう意味付けるのか、ということを中心的なテーマにして曲を作っていたように思います。
そのなかで、意識的・無意識的に「不安」ということが楽曲のキーワードになるようになり、日々の不安をぶつける先としての曲づくり、ある意味では「日記的」な楽曲というところで、なんとなく落ち着いているような状況がありました。
そのこと自体の良し悪しは別として、その「日記的」なものを、ライブというお金が介在する場で披露するということは、ちょっと今の自分には無理だな、というのが正直なところです。

特に1人でステージに立つ弾き語り活動の場合は、客席に居る方たちに「自分の日記」のようなプライベートなものを意地でも見せつける、そういう気持ちの強さが必要になると思っています。
言い換えれば、それはひとつの「身勝手さ」だと思うのですが、身勝手に生きるのには責任も伴います。
そのことで何か自分が辛くなることがあるとすれば、その辛さは自分1人にしか背負えない、ということです。
辛さを背負う、ということを考えた時に、今の自分には正直いっぱいいっぱいなんだよなあ、というのは、この1年ちょっと、ずっと考えていたことではあります。

かといって、非「日記的」な楽曲や表現、すなわち、受け取り手を常に意識した曲や曲づくり、表現における試行錯誤には、それはそれで緻密さや、計算高さのようなものが必要になると思っています。
そういう、テクニックを突き詰める魅力もあるとは思うのですが、「それってなんか自分にはしっくり来ないんだよなあ」ということも、この1年くらいのなかで、一方では考えていたことだったりします。

だから、簡単に言うと「私は弾き語りをやります」ということで、世間に向けてオープンにしておくこと自体が、今はもう負担だから、中止にしようという考えです。
弾き語りの活動は、自分にとってはライフワークのようでいて、ひとつのプロジェクトのようなものでもあると考えています。
負担の度が過ぎて、生涯に渡って取り組むであろうひとつの研究課題を、ここで無闇に消費し尽くす訳にはいかないんだよな、などと考えています。

そして今は、自分が進めないとどうにも進まない研究課題が別にあるのも事実で、これは明らかに今までとは違う状況といえます。
この状況に対して自分はどうするのか、今後どうしていくのか、ということは、この1年くらいでけりをつけないといけないことだと考えています。
だから、弾き語りの活動については、一旦中止ということで、自分なりにけりをつけておこうと考えたのです。

残すところ3日程となります。

2月21日(金)川崎ボトムズアップ
3月21日(土)下北沢ブレス
3月27日(金)川崎ボトムズアップ

今までどうもありがとうございました。
さようなら。
また、会えることがあったら嬉しく思います。



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